営業部長、教師になるの巻 2月編

皆さんこんにちは~。HYです。

弊社営業部長が定期的に開催しているお取引先様向けの講習会にまたまた同行しましたのでレポートを書いていきたいと思います!

今回は皿ネジとキャップボルトについての講習でした。

皿ネジといえば、皆さんがネジと言えばこんなカタチしているようなぁ…と想像しているネジはほぼこれなのではないでしょうか。

画像の通り頭部が皿の形状になっているため皿ネジと呼ばれています。ちなみに皿ネジは他のネジと違って軸部で寸法を測るのではなく頭部を含めた長さで寸法を測ります。そのため他のネジよりもサイズは小さく可愛らしい姿になっております。

皿ネジはどういったと用途で使用される事が多いのでしょうか。

皿ネジは特徴的な頭部を活かし製品からネジ頭が出したくないケースに使われます。外観目的ですね。

頭部をしっかりとはめる為には製品に下記のような皿もみ加工をほどこします。ちょうど皿ネジの頭部がすっぽりとハマるような加工を行わなければなりません。この加工が出来ていないと頭部が製品からはみ出てしまいます。それでは皿ネジを使用する意味がありませんね。

では例題として板厚3mmの製品に皿ネジを取り付けようと思います。今回はM5の皿ネジを使用します。

求め方の例ですが皿ネジの皿もみ穴は円錐形状であり角度は90°と決まっているので直角二等辺三角形を皿もみ穴の両端から見出す事が出来ます。板厚3mmであれば皿もみ穴が始まる箇所から終点までは同じく3mm。3+3+5で11mmの皿もみ上部の穴径が導きだせます。M5の皿ネジの頭頂部はノギスで測ってみたところ9.6でしたので問題なく取り付ける事が出来ます。

つまり”板厚によって下穴と皿もみ上部の穴径は決まる”ということになります。

では薄い板厚に大きい皿ネジを取り付ける場合はどうなるでしょうか。

M8の皿ネジを板厚1mmの薄板に取り付けようとしています。先ほどの計算式を使うのであれば1+1+8で上穴の径は10になります。しかしM8の皿ネジの頭頂部は16必要になります。この上穴では小さくて取り付けるのは難しそうですね。

次はキャップボルトです。

キャップボルトとは「六角穴付ボルト」とも呼ばれます。皿ネジと同じで特徴的な頭部を持つネジです。頭部には六角レンチを回して締め付ける為に六角形の穴が開いています。

キャップボルトは頭頂部以降(以下首下)をねじ切っているボルトと半分ねじ切っているボルトと二種類あります。写真は半分ねじ切っているボルトですね。ちなみに小さいキャップボルトは全てねじ切っているボルトしかありません。

勿論首下以降全てをねじ切っているボルトの方がコストが高いです。もしコストを抑えたいのであればケースバイケースで全ねじ切り・半ねじ切りを使い分けるといいかもしれません。

 

以上講習会のまとめでした~。今後も講習会のレポートをお楽しみに~!

またまた真面目にまとめるHYでした~。ではまた~。

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