製品開発においては欠かせない工程である試作品の作成。その役割を担う産業の分野は試作産業と位置付けられ、試作を専門に行う会社も増えてきているようです。これからの時代、試作産業はどのような方向に向かっていくのでしょうか。今回は、工業における試作産業の未来について考えてみました。

 

 

■試作会社がより重要視されるようになる

試作品の作成には、会社からの依頼を受けて試作会社が作成する場合や、自社のリソースを活用して社内で作成する場合、もしくは量産化を行う取引先の工場で作成する場合などがあります。

試作産業の定義については、製品開発の工程において「どこからどこまで」という明確な線引きが難しいこともあり、曖昧な部分が多いですが、上記の場合はいずれも試作産業の一部であると言って良いでしょう。

製品開発には試作品の作成は必要不可欠です。自社で作成できない時は、取引先工場に依頼するなどして作成しますが、その工場での量産化が前提であったり、納品までに日数を要したり、改良時に幅広い視点でのアドバイスが得にくかったりする場合があります。

 

 

その点、試作を専門に行う会社は、様々な加工機械を保有しているため知識と経験が豊富で、仕様変更などにも柔軟に対応できることが多く、短納期であることから、製品開発をスピーディに行うことができます。

製品開発における競争はますます激化しています。開発の遅れが会社にとって命取りになってしまう場合もあります。試作品をスピーディに、思った通りのモノに仕上げてくれる試作会社は、これまで以上に重要視されるようになるのは間違いないでしょう。

 

■依頼される試作品も多種多様になる

工業におけるテクノロジーは日々進化を遂げています。依頼される試作品のバリエーションは、ますます増えていくでしょう。試作会社はそのような時代の流れを敏感にキャッチし、新素材や新技術に関するアンテナを張り、依頼会社に提案できる力が求められます。あらゆる依頼に対応できるよう日々努力していくことが、今以上に必要な時代になるでしょう。